コラム
メルマガコラムを編集・加筆しました。

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「大人のニキビのために」 http://bouquet.or.tv/nikibi

不定期発行  Vol.034  (5/15/2007)
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《もくじ》
●コラム【とかちの窓から】
 第33回 『食べ物、特にトランス脂肪酸について』
 (著:とかち皮膚科院長・とかち美白研究所所長 大石先生)
●新着皮膚科情報
 サイトアンケート等で寄せられた皮膚科情報〈東京〉
●クチコミ情報(読者さんアンケートより)
●編集後記
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●コラム【とかちの窓から】
 第33回 『食べ物、特にトランス脂肪酸について』
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こんにちは。とかち皮膚科院長・とかち美白研究所所長の大石真暉です。
北海道にも遅い桜の季節がやってきました。
近くの空き地にエゾ桜の樹があり、今年は連休開けに満開となりました。
4月末に黄色の花をいくつもつけていたタンポポは、
気づいた時には綿毛を散らして、早くも来る夏に備えています。
暖冬といわれた今年。
当地では4月中旬に15センチ程の降雪があり、春は遠いのかなと心配
していました。
う〜ん、やっぱり春は良いですね!
とかち美白研究所では、VCローション等を購入されている方に会報を
毎月発行しております。
そこの片隅に『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』というものを載せて
います。
(思い当たる所があれば今日から早速実行してみて下さい。)
☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆
『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』
今日から私は以下の4つを良く守り、
ニキビ改善を目指すことに決めました!
(1)爪を切って手は下に置くことに決めました。
(2)髪型は適切にアレンジすることに決めました。
(3)規則正しい生活を送ることに決めました。
(4)お肌はしっとり潤いを保つことに決めました。
☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆
これは私が皮膚科診療を17年やってきた中で非常に重要と思い標語にし
たものです。
ニキビ治療には様々な治療方法があり考え方も様々です。このコラムで
は、第15回までは『ニキビ治療の4ヶ条』を系統立てて解説してきま
した。
(バックナンバーは http://www.bihaku-labo.com/columnframe.htm
 をご覧下さい。)
第16回からは『落ち穂拾い』と題して、『ニキビ治療の4ヶ条』を
『基本中の基本(中核)』と考え、日々気付いたニキビ治療に関連した
こと一つ(今まで取り上げていなかったが重要なことなど= 落ち穂 )
にフォーカスをあて(= 拾い )、お話させていただいています。
本題に入る前に、ジャン・フランソワ・ミレー(1814ー1875)の名画
『落ち穂拾い』(1857年)オルセー美術館所蔵をご覧下さい。
http://www1.megaegg.ne.jp/~summy/gallery/glaneuses.html
今回は、『4決め!』の中の
(3)規則正しい生活を送ることに決めました。
と関連して、『ニキビと食べ物』について考えたいと思います。
普段何気なく口にしている食べ物が、ニキビと大きく関係していること
はないのでしょうか?
一般的には、ピーナッツやチョコレートを食べるとニキビが悪化しやすい
といわれています。
しかし、最近の研究によるとあまり関係ないとされています。
ニキビの悪化と食べ物について科学的に因果関係が証明されたものはあり
ません。
但し、人によっては、明らかに悪化するという方もいらっしゃいます。
この食べ物を食べるといつも悪化するという経験があれば、その食べ物は
控えた方がよいと思われます。
ここまでは、一般的な回答です。
以下は、あくまで私が日頃の診療の中で気づいたことを交えた私見です。
最近、私が注目している物質があります。
それは『トランス脂肪酸』です。
『トランス脂肪酸』は、マーガリンなどを製造する過程で発生する
人工的なもので自然界には存在しない構造をしています。
そのため、体内では代謝されにくいものとなっています。
トランス脂肪酸を過剰に摂取すると、悪玉コレステロールを増やし、
善玉コレステロールを減少させるほか、心疾患のリスクを高める
ことが分かっています。
また、アトピー性皮膚炎などのアレルギーを引き起こし易くしている
との報告もあるようです。
トランス脂肪酸が含まれる食品はマーガリン以外に、
ショートニング(*)を使用する食品のほとんどに含まれ、
揚げ菓子やケーキ、チョコレートなどにも含まれます。
また、ファーストフードの揚げ油にも含まれています。
(*)パンや焼き菓子などにバターやラードの代用として利用される
   食用油脂
日本食品油脂検査協会によれば、
「洋食のすべてに含まれると考えて良い」と考えられています。
最近患者さん以外で、身近な人からよく相談を受けたり、実は治療中
ですといわれる病気があります。
皮膚科医という職業柄、アトピー性皮膚炎やニキビがまずあげられます。
それ以外では女性の場合では、全くの専門外ですが、
子宮筋腫や子宮内膜症があげられます。
それらの人の食生活を注意深く見聞きする(会食などで同席する)と、
本当に、上記の、トランス脂肪酸が含まれる食品を大好物として、
永年に渡って食べているという共通点があることに気づきます。
(タバコやお酒も若い頃から嗜んでいる場合も多いです。)
また、レトルト食品やインスタント食品を多く食べているのも共通して
います。(昼は必ずインスタントラーメンという人もいました。)
1)『私は、●●●のフライド●●●が大好物で、Lサイズを
   ほとんど毎日ぺろっと食べてました。』
(女性;アトピー性皮膚炎が主。時々ニキビが出現する。)
2)『ケーキバイキングのことなら任せて下さい。4、5個は平気です。
   えー? 普段はお菓子はそんなに食べてませんよー。』
(女性:ニキビが良くならないと強く訴える。
 買物袋を抱えており、そこにお菓子が入っているのが確認できる。)
3)『独身なので、どうしてもコンビニ弁当が多いです。
   揚げ物は嫌いではないので、厚い衣も平気です。
   野菜?嫌いだし、野菜サラダは高いので食べません。』
(男性:ニキビが主だが、季節の変わり目にアトピー性皮膚炎が悪化。)
上記は、ニキビやアトピー性皮膚炎で、なかなか改善しない患者さんの
声の一例です。
よくある話とはいえ、思い当たる読者の方もいらっしゃるのではないで
しょうか?
日本では、食生活が欧米化してきてはいますが、
全摂取エネルギーに占めるトランス脂肪酸の割合が0.7%と少なく、
この『トランス脂肪酸』は、大きな話題になっていないようです。
(全摂取エネルギーに占めるトランス脂肪酸の割合は1%未満が望ましい
 とされています。)
(米国では、2.6%を占め、すべての食品において、含有量表示が義務
 付けられることになりました。)
上記の例は、極端な例で、私の主観が強すぎるのかもしれませんが、
大人のニキビが、最近増えてきたことの原因の一つとして、
食事を通して体内に過剰に摂取された『トランス脂肪酸』が
悪影響を及ぼしている可能性もあると思います。
『トランス脂肪酸』の摂取を減らすため、
『米ハーバード大学による男性の健康調査報告』の中で、
以下が提案されています。参考のため列挙します。
・揚げ物、フレンチフライポテト、クラッカー、脂肪分の多いスナック類
 は避ける。
・市販のペストリー、クッキー、ケーキ、マフィン、パンの摂取量
 を減らす。
・調理の際はマーガリン、固形の植物性ショートニング、バター
 の代わりにキャノーラ油またはオリーブ油を用いる。
・食品の表示ラベルを注意深く読み、一部に硬化植物油を含む製品
 の摂取を減らす。
・朝食のパンには何も塗らないか、蜂蜜またはジャムを塗り、
 夕食のパンにはオリーブ油を塗って食べる。
ニキビには、伝統的な和食が、やっぱり一番なのかもしれませんね。
今回のポイントは以下の通りです。
☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆
【今回の4決め!落ち穂拾い】                

【『ニキビと食べ物』について】
 ■ピーナッツやチョコレートを食べるとニキビが悪化しやすい
  といわれます。
 ■しかし、最近の研究によるとあまり関係ないとされています。
  ニキビの悪化と食べ物について科学的に因果関係が証明されたものは
  ありません。但し、人によっては、明らかに悪化するという方も。
 ■この食べ物を食べるといつも悪化するという経験があれば、
  その食べ物は控えた方がよいでしょう。
 ■『トランス脂肪酸』は、マーガリンなどを製造する過程で発生する
  人工的なもので、体内では代謝されにくいものです。
 ■『トランス脂肪酸』を過剰に摂取すると、
  悪玉コレステロールを増やし、善玉コレステロールを減少させるほか、
  心疾患のリスクが高まることが分かっています。アトピー性皮膚炎
  などアレルギーを引き起こし易くしているとの報告も。
 ■『トランス脂肪酸』が含まれる食品はマーガリン以外に、
  ショートニングを使用する食品のほとんどに含まれ、
  揚げ菓子やケーキ、チョコレート、ファーストフードの揚げ油にも
  含まれています。
 ■大人のニキビが、最近増えてきたことの原因の一つとして、
  食事を通して体内に過剰に摂取された『トランス脂肪酸』が
  悪影響を及ぼしている可能性もあります。
 ■『トランス脂肪酸』を含んだ食品は、控えた方が良いでしょう。
☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆「落ち穂 その17」彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡
折に触れて、この『ニキビと食べ物』については考えていきたいと思って
います。
次回は『ありがとう〜感謝することの重要性』について、
お話させていただきます。
それでは。
おおいし まさき(大石 真暉:ペンネーム)
(昭和41年北海道帯広市生まれ。平成6年札幌医大大学院修了。平成7
年同皮膚科学講座助手。平成9年とかち皮膚科開院。平成14年とかち
美白研究所開所。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士)

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◎なかはら皮膚科クリニック/東京都日野市多摩平 Tel.042-584-6533
《病院コメント》 
アクアチムクリームとビタミン剤を出してもらいました。
効果はよく分かりませんでしたが、親身になって生活習慣の事まで事細かに
聞いてくださり、とてもいい先生だと思います。

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ダニニキビ用の石鹸 (読者さんアンケートより)
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ダニニキビ用の石鹸は、かゆみが引きました。
ニキビが改善した、というわけではないんですが…。
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●「オードムーゲ」(読者さんアンケートより)
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薬用ローションオードムーゲの日焼け止め 。(顔のみこれを使用しているの
ですが、某有名化粧品会社のものと比べると全然良いです。皮脂によるテカリ
が少なくなりました。)
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●編集後記
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すっかり春ですね。
寒がり&冷え性の私は、暖かくなると活き活きしてきます(笑)
最近はダイエットを兼ねて、外を歩くように気を付けてます。
春の道は空気も気持ち良いし、花が綺麗で緑の匂いがして、縮こまった心が
解放されるような気持ちになるので、いいですね。
今回の大石先生のコラムは、フライド●●●が大好物の私にはとても参考に
なりました。大好きだけど、食べ過ぎないように気を付けます!
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